新築・リフォームで後悔しないスマートホームの決めごと
持ち家の新築・リフォームで、スマート家電を見越して決めておきたいコンセントの位置、Wi-Fiの届き方、LAN配線、電動カーテンの電源、玄関の電気錠とドアホンの連動をまとめました。工事は有資格者に依頼します。

写真: Oliur Rahman / CC0(Wikimedia Commons、縮小・トリミングして使用)
- この記事でできること
- 新築・リフォームの打ち合わせでスマート家電の準備を伝える
- 住まい
- 持ち家向け工事や設置が前提(電気工事は有資格者に依頼)
- 必要なもの
- 間取り図、使いたい機器のリスト、設計担当との打ち合わせ
まず「どこで何を動かすか」を書き出す
新築やリフォームの打ち合わせでは、照明やコンセントの位置を図面で決めていきます。編集部は、その前に「どの部屋で、何をスマホや声で動かしたいか」を書き出しておくと、設計担当に伝えやすいと考えます。たとえば次のような項目です。
- リビング: スマートスピーカー、スマートリモコン、見守りカメラ、ロボット掃除機の充電台
- 寝室: 照明、カーテン、エアコンの操作
- 玄関: 電気錠、ドアホン、人感センサー
- ネット: Wi-Fi ルーター、中継機やメッシュの子機の置き場所
コンセントは「置く場所」に合わせる
スマートスピーカーやスマートリモコン、ハブ、Wi-Fi の機器は、多くがコンセントから電源をとります。家具を置いたあとに延長コードを引き回さずに済むよう、置き場所の近くにコンセントを計画します。棚の上やテレビのまわり、ロボット掃除機の充電台を置く壁ぎわなど、家具の配置とあわせて考えます。
カーテンを自動で開け閉めしたい場合、電動カーテンレールには電源方式の違いがあります。たとえばトーソーの電動カーテンレール「レガートコモ」は、本体にバッテリーを搭載して充電して使うバッテリー式と、コンセント式があると公式サイトで案内されています。コンセント式を選ぶなら、窓の上まわりの電源を設計の段階で相談します。
Wi-Fi は家の端まで届くか
スマートプラグやスマートリモコンには、2.4GHz の Wi-Fi にだけ対応する製品があります。たとえば TP-Link の Tapo P110M や SwitchBot プラグミニ(JP)は、公式サイトで 2.4GHz のみと案内されています。ルーターから遠い部屋や玄関、2階・3階まで電波が届くかは、家の広さや構造で変わります。
届きにくい場所を補う方法には、中継機とメッシュ Wi-Fi があります。バッファローの説明では、メッシュ Wi-Fi は機器どうしが網の目のようにつながって接続先を自動で切り替えるのに対し、中継機はルーターとの接続が固定です。同社の EasyMesh 対応機器は、ルーターと子機を LAN ケーブルでつないだまま使えるとも案内されています。
LAN 配線とまとめて収める場所
壁の中に LAN ケーブルを通しておくと、各部屋の「マルチメディアコンセント」(LAN やテレビの差し込み口をまとめたコンセント)から有線でつなげます。パナソニックは、ルーターなどの機器と配線をひとまとめに収める「マルチメディアポート」や、Wi-Fi ルーターの電波が届かない部屋に設置する壁付けのアクセスポイントを住宅向けに用意しています。
離れた部屋まで LAN を通しておくと、その先にメッシュの子機やアクセスポイントを有線でつなげます。 編集部は、ルーターの置き場所を光回線の引き込み口と家の中心の両方から考え、LAN を通す部屋を決めるとよいと考えます。
玄関の電気錠とドアホン
玄関ドアの電気錠には電源方式の違いがあります。YKK AP の案内では、AC100V 式は家庭用の電源につなぐため配線工事が必要で、インターホンとの連動ができます。電池式は配線工事が要りませんが、インターホンとの連動はできません。顔認証キーなど、電池式が選べない商品もあります。同社の「スマートコントロールキー」には、スマホと Bluetooth でつないで、施解錠や履歴の確認ができる対応商品があります。
| 項目 | AC100V 式 | 電池式 |
|---|---|---|
| 電源 | 家庭用の電源 | 電池 |
| 配線工事 | 必要 | 不要 |
| インターホンとの連動 | できる | できない |
ドアホンとの連動を考えるなら、ドアの電源方式は新築・リフォームの段階で決めます。
細かい仕様は各メーカーのカタログや説明書で確かめてください。
次にやること
- 使っている、または使いたいスマート家電の電源(コンセント・電池など)と、Wi-Fi が 2.4GHz のみ対応かを公式の仕様で確かめる。
- ルーターを置く場所と、LAN を通したい部屋を家族で決める。
- 玄関ドアのメーカーのカタログで、電気錠の電源方式とドアホンとの連動の条件を見る。
- マンションのリフォームでは、玄関ドアなど共用部分にあたる工事ができるか、管理組合の規約を確かめる。
出典・参考にした公式情報
掲載内容は執筆時点でメーカーの公式情報を確かめたものです。設定は各メーカーの説明書に従い、電気工事は有資格者に依頼してください。
