Matterってなに? メーカーの違う機器をまとめて動かす
Matterはメーカーの違うスマートホーム機器をApple ホーム、Google Home、Alexaから使えるようにする共通の規格です。ThreadとボーダールーターのしくみをCSAと各社の公式情報からかみ砕きます。賃貸でも使えます。

写真: Oliur Rahman / CC0(Wikimedia Commons、縮小・トリミングして使用)
- この記事でできること
- Matter対応機器を好きなアプリで使えるようにする
- 住まい
- 賃貸OK工事・穴あけなし。原状回復できる
- 必要なもの
- Matter対応機器、スマホ、Thread機器ならボーダールーター内蔵のハブ
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Matter は「共通の約束」
スマートホーム機器は、メーカーごとのアプリで設定し、Alexa や Google Home とは個別に連携させるのがこれまでの一般的な形でした。Matter は、規格団体の CSA(Connectivity Standards Alliance)が作る共通の規格です。CSA によると、Matter は IP(インターネットと同じ通信の仕組み)をもとにした規格で、Wi-Fi と Thread の上で動き、初期設定には Bluetooth Low Energy を使います。クラウドを経由せず、家の中で機器どうしが直接やりとりする「ローカル接続」も特長に挙げられています。
Matter 対応の機器なら、どのアプリに登録するかを機器のメーカーに縛られずに選べます。
Wi-Fi と Thread、ボーダールーター
Matter の機器は、つながり方で2つに分かれます。
| 項目 | Matter over Wi-Fi | Matter over Thread |
|---|---|---|
| つながる先 | 家の Wi-Fi ルーター | Thread のボーダールーター |
| 特長 | 家の Wi-Fi をそのまま使う | 省電力で、機器どうしが網の目のようにつながる |
| 追加で要るもの | 特になし | ボーダールーターを内蔵したハブ |
Thread(スレッド)は、Google の説明では Wi-Fi のような無線技術で、スマートホーム機器専用に作られたものです。Amazon の開発者向け資料では、電力が少なくて済むため電池で動く機器を長持ちさせ、機器どうしが網の目(メッシュ)のようにつながるので、一部の機器が止まっても通信が続くと説明されています。
Thread の機器と、スマホや Wi-Fi の側をつなぐ出入り口がボーダールーターです。スマートスピーカーやスマートディスプレイ、テレビにつなぐ機器、Wi-Fi ルーターの一部に内蔵されています。
3つのアプリで必要なもの
- Apple ホーム: Apple のサポートによると、iOS 18 以降ならホームハブがなくても Matter 対応アクセサリを追加・操作できます。Thread 対応アクセサリには、Apple TV 4K、HomePod(第2世代)、HomePod mini、他社の Thread 対応ボーダールーターといったホームハブが推奨されています。
- Google Home: Google の案内では、Google Nest Hub などの対応機器が Matter のハブとして働き、Google Nest Hub(第2世代)、Google Nest Hub Max、Google Nest Wifi Pro などが Thread ボーダールーターを内蔵しています。
- Alexa: Amazon の開発者向け資料では、Matter 対応の Echo と Alexa アプリで機器を追加し、Thread の機器には Echo Hub などボーダールーターを内蔵した Echo が必要とされています。
細かい手順はメーカーの説明書で確かめてください。
1台を複数のアプリで使う
Matter には、1台の機器を複数のアプリで同時に管理する「マルチアドミン」という仕組みがあります。Apple のサポートでは、ほかのアプリでペアリング済みの Matter アクセサリをホームアプリに追加でき、Google も複数のプラットフォームで Matter 機器を共有して管理できると案内しています。家族に iPhone の人と Android の人がいても、同じ照明をそれぞれのアプリから操作する組み合わせができます。
例として、TP-Link の Tapo P110M は、公式サイトで Matter 対応と案内されているスマートプラグです。Alexa、Google アシスタント、Siri、SmartThings にも対応しています。Wi-Fi は 2.4GHz のみです。
Tapo P110MTP-Link
つないだ家電の電力の使用状況を確認できるミニスマートプラグ。遠隔操作、スケジュール、自動オフ、おでかけモードに対応し、最大負荷は1500W・15A。Wi-Fiは2.4GHzのみ対応。
MatterAlexaGoogle HomeSiriSmartThings
次にやること
- 家にあるスマートスピーカーやテレビにつなぐ機器の型番を確かめ、Thread ボーダールーターを内蔵しているか各社の公式ページで見る。
- 家族が使うスマホ(iPhone か Android か)と、主に使うアプリを決める。
- 買う予定の機器が Matter over Wi-Fi か Matter over Thread かを公式の仕様で確かめる。Wi-Fi の機器なら、家の Wi-Fi に 2.4GHz の電波があるかも見る。
- CSA の認定製品のデータベースで、機器が認定を受けているかを確かめる。
出典・参考にした公式情報
掲載内容は執筆時点でメーカーの公式情報を確かめたものです。設定は各メーカーの説明書に従い、電気工事は有資格者に依頼してください。

